健康寿命日本一に向けて
健康寿命日本一に向けて
本県は、高齢化率が全国で最も高く、平成29年4月には県人口が100万人を割り込むなど、高齢化や人口減少が著しいほか、がんや脳血管疾患などの生活習慣病による死亡率も依然として高い状況が続いています。
これからの社会において、地域の活力を維持していくためには、県民一人ひとりが自らの生活習慣を見直し、「健康寿命」と「平均寿命」の差(健康上の問題で日常生活に制限がある期間)を縮めていくことが重要です。
そのため、県では、健康寿命の延伸に向けた取組を県民運動としてオール秋田で推進し、「健康寿命日本一」を目指しています!
秋田県民の平均寿命(令和2年)と健康寿命(令和元年)
一生のうち、「健康上の問題で日常生活に制限がある期間」は、男性7.87年、女性11.10年となっています。
秋田県民の死因別死亡割合
生活習慣の影響が大きい「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が、全体の約50%を占めます。
健診結果に基づく健康リスクの状況
県内の多くの事業所が加入する「全国健康保険協会」の健診データ(35歳~74歳)によると、本県の加入者は、全ての項目で全国平均よりも悪い状況となっています。
※順位が低いほど、健康リスクが高いことを表しています。
健康寿命とは
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言います。
これは、厚生労働省で実施している国民生活基礎調査(大規模調査)の「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響があるか」という設問に「いいえ」と答えた方の数を基に、算出しています。
秋田県の主な健康指標
本県の生活習慣病に起因する死亡者数の割合は高い状況が続いており、健康寿命の延伸には生活習慣の改善が喫緊の課題となっています。
【栄養・食生活】
食塩摂取量の状況(20歳以上)
【年次推移】
県民健康・栄養調査(秋田県)
一人1日あたりの食塩摂取量は減少傾向にありますが、依然として多い状況にあります。
【男女別・年代別】
男女別、年代別の食塩摂取量では、特に60歳~70歳代男性が多くなっています。
野菜類の摂取量(20歳以上)
野菜摂取量は目標値の350gに達していません。特に、20歳代~40歳代で少ない状況です。
【運動・身体活動】
日常生活における歩数の推移(20歳以上)
本県の1️日当たりの歩数は減少傾向にあり、特に令和4年において大きく減少しています。
週2回以上の運動習慣がある人の割合(男女別・年代別)
週2回以上の運動習慣がある人の割合は全体的に女性の方が低くなっており、特に30歳代、40歳代で低くなっています。
【たばこ】
喫煙の状況
【喫煙率の年次推移】
喫煙率は減少傾向にありますが、依然として全国平均を上回っています。
【男女別・年代別喫煙率】
男女別・年代別喫煙率では、30歳~50歳代の喫煙率が高くなっています。
喫煙者のうち、たばこをやめたい人の割合
喫煙者の約35%がたばこをやめたいと思っています。
日常生活でたばこの煙にさらされている人(受動喫煙の機会を有する人)の割合
飲食店における受動喫煙の機会は大きく減少しています。