文字サイズ
メニュー

健康寿命日本一に向けて

 本県は、高齢化率が全国で最も高く、平成29年4月には県人口が100万人を割り込むなど、高齢化や人口減少が著しいほか、がんや脳血管疾患などの生活習慣病による死亡率も依然として高い状況が続いています。
 これからの社会において、地域の活力を維持していくためには、県民一人ひとりが自らの生活習慣を見直し、「健康寿命」と「平均寿命」の差(健康上の問題で日常生活に制限がある期間)を縮めていくことが重要です。
 そのため、県では、健康寿命の延伸に向けた取組を県民運動としてオール秋田で推進し、「健康寿命日本一」を目指しています!

秋田県民の平均寿命(平成27年)と健康寿命(令和元年)

出典:厚生労働科学研究班資料、都道府県別生命表(厚生労働省)

一生のうち、「健康上の問題で日常生活に制限がある時間」は、男性6.90年、女性10.38年となっています。

秋田県民の死因別死亡割合

出典:平成30年人口動態統計(厚生労働省)

生活習慣の影響が大きい「がん」「心疾患」「脳血管疾患」が本県の3大死因であり、全体の50%を占めます。

健診結果に基づく健康リスクの状況

出典:平成29年度生活習慣病予防健診データ(全国健康保険協会)

県内の多くの事業所が加入する「全国健康保険協会」の健診データ(35歳~74歳)によると、本県の加入者は、多くの項目で全国平均よりも悪い状況となっています。
※順位が低いほど、健康リスクが高いことを表しています。

健康寿命とは

 健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言います。
これは、厚生労働省で実施している国民生活基礎調査(大規模調査)の「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響があるか」という設問に「いいえ」と答えた方の数を基に、算出しています。

秋田県の主な健康指標

 本県の生活習慣病に起因する死亡者数の割合は高い状況が続いており、健康寿命の延伸には生活習慣の改善が喫緊の課題となっています。

【栄養・食生活】

食塩摂取量の状況(20歳以上)

【年次推移】

出典:平成28年国民健康・栄養調査(厚生労働省)
平成28年度県民健康・栄養調査(秋田県)

本県の一人1日あたりの食塩摂取量は減少傾向にありますが、全国平均を上回っています。

【男女別・年代別】

出典:平成28年度県民健康・栄養調査(秋田県)

男女別、年代別の食塩摂取量では、特に50歳~60歳代男性が多くなっています。

野菜類の摂取量(20歳以上)

出典:平成28年度県民健康・栄養調査(秋田県)

野菜摂取量は目標値の350gに達していません。特に、20歳代、40歳代で少ない状況です。

【運動・身体活動】

男女別1日当たり歩数の平均値(20歳~64歳)

出典:平成28年国民健康・栄養調査(厚生労働省)、平成28年度県民健康・栄養調査(秋田県)

歩数は活動量の代表的な指標ですが、本県男性の1日当たりの歩数は全国平均を大きく下回っています。

運動習慣のある人の割合(年代別)

出典:平成30年度健康づくりに関する調査(秋田県)

週2回以上運動している人の割合は、男性では30歳代~50歳代、女性では20歳代~50歳代が低くなっています。※運動には、散歩や通勤、農作業なども含んでいます。

【たばこ】

喫煙の状況

【男女別・年代別喫煙率】

出典:国民生活基礎調査(厚生労働省)

喫煙率は減少傾向にありますが、本県の喫煙率は全国平均を上回っています。

【男女別・年代別喫煙率】

出典:平成30年度健康づくりに関する調査(秋田県)

男女別・年代別喫煙率では、30歳代~50歳代男性の喫煙率が高く、3割を超えています。

喫煙者のうち、たばこをやめたい人の割合

出典:平成30年度健康づくりに関する調査(秋田県)

男性喫煙者の4割弱、女性喫煙者の5割弱がたばこをやめたいと思っています。

日常生活でたばこの煙にさらされている人(受動喫煙の機会を有する人)の割合※月に1回程度受動喫煙の機会があった場合。家庭は、ほぼ毎日あった場合。

出典:平成27・30年度健康づくりに関する調査(秋田県)

受動喫煙の機会は、職場・飲食店が高い状況です。