栄養・食生活
なぜ大事?
成長期の子どもの体には、たくさんのエネルギーと栄養素が必要です。栄養バランスのとれた食事をしっかりとることは体の成長や将来の健康にもつながります。
朝食は1日の始まりに必要なエネルギー源です。朝食をとらないと、エネルギーが不足し、集中力の低下を起こすだけでなく、昼食・夕食のドカ食いにつながり、肥満の原因にもなってしまいます。
食塩のとりすぎは、高血圧(血圧が高いままになること)につながり、心臓や脳の病気を起こしやすくなります。病気を予防するためには、食塩をとりすぎないようにすることが大切です。
また、野菜や果物に多くふくまれる「カリウム」という栄養素には、体のなかの余分な食塩を体の外に出してくれる働きがあります。とりすぎた食塩を尿と一緒に出すことで、病気の予防につながるので、食塩のとりすぎに気をつけるとともに、野菜をたくさん食べることも大事です。
今のすがた
学校に行く日に毎日朝食を食べる人の割合は、小学生5・6年生86.1%となっています。
秋田県の20歳以上の1人1日当たりの食塩摂取量は10.1g、野菜摂取量は286gです。1日の目標量が、食塩で7.0g未満、野菜350g以上なので、秋田県民は食塩をとりすぎていることと野菜をもっと食べた方がよいことが分かります。
食塩摂取の状況

野菜類の摂取量(20歳以上)

アドバイス
主食、主菜、副菜のそろった食事をしよう

1回の食事に「主食(ごはんやパン、めんなど)」・「主菜(肉や魚、卵、大豆製品をつかったおかず)」・「副菜(野菜やきのこを使ったおかず)」があれば、おおむね栄養素のバランスがとれます。
その他、果物、牛乳・乳製品も毎日食べるようにしましょう。
おすすめ朝食メニュー
理想は、主食・主菜・副菜を組み合わせた栄養バランスのとれた朝食ですが、食欲がわかない場合は、まずは乳製品や果物、野菜ジュースなど、すぐ用意できて食べやすいものを口に入れて、からだを目覚めさせましょう。簡単なメニューからでも実践することが大切です。
食塩をとりすぎないための方法
①買い物での工夫:お店で食品やお弁当を買うときは、栄養成分表示をチェックしてみましょう。
栄養成分表示は、お弁当や惣菜、おかしなどの袋や容器に表示されています。その食品に、どのくらいの食塩がふくまれているのかを知ることができます。食塩の量(食塩相当量)が少ないものを選びましょう。
②食べるときの工夫:食べ方を変えるだけで、食塩をとる量を減らすことができます。
・めん類の汁は飲み干さない。
・しょうゆやソースは「かける」ではなく「つける」。
③作るときの工夫
・しる物は具だくさんにする。
・減塩調味料をつかう
野菜をたくさん食べるための方法
○作るときの工夫:家族と一緒に工夫して作ってみましょう。
・ゆでたり、煮たりして「かさ」を減らす。
・忙しいときは、冷凍やカット野菜をつかう。
・しる物には野菜をたっぷり入れる。
減塩や野菜をたくさん食べるための取組について、友達や家族と話をしてみたり、一緒に取り組んでみましょう!