特定健診を受けよう
「健診」の大切さを知ろう
生活習慣病は、初めのうちは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行します。毎年受ける健診(定期健康診断や健康診査)は法律で定められており、自分の健康状態を把握し、病気を未然に防ぐことができるため、皆さんには必ず受けていただきたいものです。
40~74歳の方(被保険者・被扶養者)はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した特定健診(特定健康診査)を受けましょう。※通院治療中の方も対象です。
また、75歳以上の方は後期高齢者健診を受けましょう。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは?
メタボリックシンドロームは、「内臓脂肪型肥満」に加えて、「脂質異常」、「高血圧」、「高血糖」の3つのうち、2つ以上に当てはまる状態をいいます。
内臓脂肪が蓄積されると、糖尿病や高血圧症、脂質異常症を併発しやすくなり、さらに動脈硬化が進行すると、脳卒中や心疾患などのリスクが高くなります。
このままだと危ない?【メタボリックシンドローム該当者及び予備群の割合】
- 平成30年度メタボリックシンドローム該当者及び予備群の状況
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出典:厚生労働省「特定健康診査・特定保健指導の実施状況に関するデータ」
平成30年度の秋田県のメタボリックシンドローム該当者及び予備群の割合は30.3%で、全国ワースト4位と高い状況にあります。
特定健診の検査項目
- 基本的な項目
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○質問票(服薬歴、喫煙歴等)
○身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)
○血圧測定
○診察
○検尿(尿糖・尿蛋白)
○血液検査・脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
・血糖検査(空腹時血糖またはヘモグロビンA1c(HbA1c)、やむをえない場合は随時血糖)
・肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP))
- 詳細な健診の項目
※一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施 心電図検査、眼底検査、貧血検査(赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値)、血清クレアチニン検査
特定健診を受けるメリット
・ 生活習慣病の多くは自覚症状がありません。気づかないうちに病気が進行するのを防ぐことができます。
・脳卒中や心筋梗塞など、命にかかわる病気が見つかるきっかけになります。
・病気が早い段階で発見されれば、入院や治療の負担が軽く済みます。
・特定健診の結果をもとに、医師、保健師、管理栄養士等の専門家による生活習慣を変えるサポート(特定保健指導)が受けられます。
受けないのはもったいない!【特定健診の実施率】
出典:厚生労働省「特定保険診査・特定保健指導の実施状況に関するデータ」
秋田県の実施率は、平成20年度に35.4%だったものが、平成30年度には49.8%に上昇。年々上昇傾向にあるものの全国平均より低くなっています。特定健診の対象となっている県民のみなさん、メリットがたくさんある特定健診をぜひ受けましょう。
特定健診・特定保健指導を受けるには?
医療保険者(国民健康保険の方は、お住いの市町村)から、特定健診の対象となっている方に「受診券」や「受診案内」が届きます(保健指導の場合は「利用券」が届きます)。
受け取りましたら、実施場所や日時等を確認し、必要に応じて予約をしましょう。当日は、受診券(利用券)と被保険者証を持って受診します。
また、特定健診の会場では、がん検診も一緒に受診できる場合もありますので、前もって確認しましょう。
詳しい受診方法等、詳細な内容については、加入している医療保険者や住所地の市町村に確認してください。
後期高齢者健診については住所地の市町村へお問い合わせください。
- 平成30年度メタボリックシンドローム該当者及び予備群の状況
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出典:厚生労働省「特定健康診査・特定保健指導の実施状況に関するデータ」
出典:厚生労働省「特定保険診査・特定保健指導の実施状況に関するデータ」