県内スーパーの弁当、栄養が偏る傾向に 秋田栄養短大チームが調査

2024年05月05日 掲載

秋田栄養短大(秋田市)の研究チームが、「県内のスーパーで販売されている弁当は栄養バランスが偏る傾向にある」という調査結果をまとめました。

対象のスーパーは10社を選定し、弁当25個の食材を全て計量。野菜の重量や食塩相当量を割り出し、NPO法人日本栄養改善学会(東京)などでつくるコンソーシアムが「健康な食事(スマートミール)」として定める基準(調査時点)と比べました。

その結果、野菜の重量は全ての弁当が基準(140グラム以上)を満たしていませんでした。肉をメインに使った弁当は、魚をメインにした弁当よりも野菜の量が不足する傾向が強く、脂質の基準を超過する場合が多かったそうです。

食塩相当量は、調査対象の約4割が基準を上回っており、特に魚の弁当は煮物やおひたし、漬物などが用いられることが多いことから、過剰となっている可能性があるとしています。

研究チームは「スーパーの弁当を上手に活用することが大切」として、一緒にキャベツやニンジン、ピーマンなど手頃な野菜を追加で取るように呼びかけています。加えて、食材を補う際は塩分を増やさないよう注意が必要だとしています。

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