要介護につながる「ロコモ」を予防しよう 有酸素運動、筋力トレが有用

2025年11月16日 掲載

関節や筋肉、骨の機能が衰え移動能力が低下するロコモティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)への理解を深める整形外科市民公開講座が15日、秋田市で開かれました。

秋田大学大学院医学系研究科の宮腰尚久教授によると、要支援・要介護になる原因の約4分の1を運動器障害が占め、特に女性では転倒・骨折と関節疾患で3割に達します。

国民全体の医療費も「がんに匹敵する規模に上っている」とし、予防の重要性を伝えました。

俗に言う「膝が笑う」状態は典型的なロコモの兆候で、長引く痛みは整形外科への相談が必要です。膝の痛みの主因となっている変形性膝関節症は、加齢や筋力低下、肥満、過去のけがなどが引き金となると解説し、ロコモとの深い関わりがあります。

日常生活では体重管理と継続的な運動が痛みの軽減と予防に有効で、特に有酸素運動や筋力トレーニングはロコモと膝痛の双方に有用だということです。

詳しくは

医療費「がんに匹敵」、市民らがロコモへの理解深める 秋田市で整形外科講座|秋田魁新報電子版