食道・胃がんのステージ「4」増加 検診控えが影響か
2022年08月04日 掲載
新型コロナウイルスの流行が本格化した2020年に秋田県内で、ステージ「4」の食道・胃がんと診断された件数が前年までの4年平均と比べ7.2%増加していたことが、秋田大大学院医学系研究科と県総合保健事業団の研究グループによる調査で分かりました。
新型コロナ流行後の20年の4~6月は、感染予防を目的にがん検診を休止する自治体や団体が全国で相次ぎました。受診控えもあり、全国的にがん検診の受診者数が落ち込みました。
研究を統括する秋田大大学院医学系研究科の飯島克則教授(54)=消化器内科学=は、早い段階で見つかっていたがんが、受診数が減ったことでステージが進行した状態で発見される傾向にあると分析しています。