子宮頸がんワクチン、予防効果は? 副反応は? 産婦人科医に聞きました
2024年07月14日 掲載
子宮頸がんの予防には主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンが有効だとして、国は現在、積極的な呼びかけ(勧奨)を中断していた期間に接種を逃した女性向けに無料接種(キャッチアップ接種)を行っています。
ワクチンの効果や副反応について、秋田大学医学部付属病院産科婦人科の藤嶋明子医師に聞きました。
Q:ワクチンの子宮頸がん予防効果は?
HPVの主な感染経路は性交渉です。性交渉の前に接種した人は、接種していない人に比べて感染率が約9割減少します。性交渉の経験がある場合でもHPVに感染する前なら予防効果があります。HPVは感染しても発症せずに治ることがありますが、再度感染します。ワクチンはこの再感染にも有効です。
Q:接種後の反応は?
定期接種の開始時に訴えが相次いださまざまな症状は、注射に対する恐怖感などからくるストレス反応と結論づけられました。ワクチンとは無関係だと証明されています。実際の副反応は、腕の痛みやしびれがほとんどです。過剰な心配は要りません。体調急変時に対応する医療体制もあります。