栄養士目指す、県内短大生の取り組み 「スーパー秋田スタイル」弁当開発や移動講座

2025年04月07日 掲載

栄養士を目指す県内の学生たちは、食を通じた健康増進のため、地域に飛び出してさまざまな活動に取り組んでいます。

聖霊女子短期大学

聖霊女子短期大学健康栄養専攻のサークル「食品開発研究会」の学生たちは、スーパーを展開するマルダイと共同で弁当を開発をしました。

今月1日に発売したのは、ハンバーグやナポリタンなど定番おかずを詰め合わせたボリュームたっぷりの「女子短大生が考えたお父さん弁当」(754円)と、大豆ミートを使った「しょっつる風味のSOYガパオ」(430円)です。

いずれも、減塩や野菜摂取に配慮した弁当などを県が認証する「秋田スタイル健康な食事」の最も厳しい「スーパー秋田スタイル」の基準をクリアしています。

共同開発の弁当は9月までに計6種類発売予定です。お父さん弁当とSOYガパオは5月まで販売します。

秋田栄養短期大学

秋田栄養短期大学は、学生と教員が市町村を訪れ、住民に栄養指導をしたり、調理実習をしたりする「移動公開講座」を2010年度から行っています。

今年2月には、加齢により心身の活力が低下する「フレイル(虚弱)」予防をテーマに仙北市で講座を開催。

千田茉登佳准教授によると、県内の高齢者の食事はたんぱく質やビタミンDが少ない一方、炭水化物が多い傾向にあると説明。主食、主菜、副菜を組み合わせた献立にするよう勧めていました。

また、「高齢者では、食べ過ぎよりも食べなさすぎに気を配る必要がある。健康のために必要な食事量の目安にしてほしい」と話しました。

調理実習では学生と住民が、千田准教授お薦めの献立を作りました。

[オススメ献立]

▽豚肉のしそチーズ揚げ焼き
▽切り干し大根のしらすあえ
▽きくらげとニンジンのきんぴら

[ポイント]
ビタミンDが豊富なキノコ類やしらす、タンパク源となる豚肉とチーズを使用
1食分のカロリーは670キロカロリー

詳しくは

栄養士目指す短大生の取り組み 知識生かし地域に貢献 食から始める健康あきた(12)|秋田魁新報電子版