女性特有のがん、離職傾向高まる 検診受診で早期発見、早期治療を
2025年09月12日 掲載
乳がんや婦人科がんの診断を受けた女性は、診断歴のない女性と比べて離職する可能性が高まることが全国健康保険協会(協会けんぽ)のデータベースを活用した秋田大学の分析調査で明らかになりました。
さらに離職しやすい就労女性として、次の特徴を挙げています。
▽年齢が高い
▽月収が低い
▽うつ病の既往歴がある
▽勤続年数が長い
乳がんに限っては特定健診を受けていない人の離職傾向が強かったそうです。仕事を辞めることで収入が減り、治療継続に影響を及ぼすことが懸念されます。
研究者は、「早期発見、早期治療による予防が重要。職域でがん検診受診を勧めることが大切だ」と指摘。発症後も仕事を続けやすい職場環境の構築を求めています。