県栄養士会の出前講座、年代に合わせアドバイス 減塩や野菜摂取のポイント伝える

2025年10月11日 掲載

秋田県栄養士会は、健康に良い食事について知識を深めてもらおうと、県内各地で栄養出前講座を行っています。

講座は目的に応じて数種類開催。出前講座では各年代に合わせ、減塩や野菜摂取のポイントなどを分かりやすく伝えています。

高校での講座

9月下旬、秋田市の金足農業高校で行われた講座では、管理栄養士の講話や推定野菜摂取量を測定する「ベジチェック」を実施。生活科学科の生徒が減塩の方法、望ましい野菜摂取量などを学びました。

講話では県栄養士会の管理栄養士が、朝昼夕の食事と間食は、それぞれに体温の上昇やエネルギー補給など異なる目的があると説明。食塩摂取量については、酸味やスパイスを活用したり、麺料理の汁を残したりするといった減塩対策を呼びかけました。

1日の野菜摂取量も、国が示す目安量(350グラム)には約70グラム不足していると説き、ゆでてかさを減らすなど摂取しやすい調理方法を伝えました。

高齢者対象の栄養教室

9月中旬、北秋田市の前田公民館で開かれた教室で、管理栄養士がフレイル(虚弱)を防ぐための食習慣をテーマに講演しました。

1日3回の食事をバランスよく取ることが重要だと説明。主食は1日3回しっかり食べ、主菜と副菜には魚介類や肉類、油脂、野菜、果物など10品目のうち7品目以上を取り入れることで、筋肉の衰えを防ぐことができると紹介しました。

特に筋肉を作る上で欠かせないタンパク質を多く取ることが大切だとして、普段の食事にかまぼこや納豆、ヨーグルトなどを「ちょい足し」するよう勧めていました。