良い睡眠とは?
良い睡眠のためには、量と質の2つのポイントが重要です。
「時間」を長くしても「質」が低ければ良い睡眠とはいえませんし、「質」を上げるためには「時間」を確保することが必要なので、どちらが欠けても良い睡眠にはなりません。
どれくらいの睡眠時間が必要?
適正な睡眠時間には個人差がありますが、成人ではおおよそ6時間以上の睡眠が推奨されています。
成長期のこどもでは、更に多くの睡眠時間が必要で、小学生は9~12時間、中高生は8~10時間の睡眠が推奨されています。なお、国の調査※で、秋田県民の平均睡眠時間は全国で2番目に長いことが分かっています。
※令和3年社会生活基本調査(総務省)
| 順位 | 都道府県名 | 時間 |
|---|---|---|
| 1 | 青森県 | 8:08 |
| 2 | 秋田県 | 8:06 |
| 3 | 鹿児島県 | 8:05 |
睡眠の質とは?
睡眠の質は、睡眠で十分に休養がとれているという感覚(睡眠休養感)が目安になります。
例えば、しっかり睡眠時間を確保したはずなのに疲れがとれた感じがしない、寝ている途中に何度も目が覚めるのは、睡眠の質が不足していると言え、仕事などによる日中のストレスや食生活の乱れ、運動不足のほか、高血圧や糖尿病などの慢性疾患があると、睡眠休養感が低下しやすくなります。
全国の中で睡眠時間がトップクラスの秋田県民ですが、県の調査※では、睡眠休養感は全国平均より低い状況にあります。
また、令和7年度に県と秋田大学が共同で実施した事業で、本県の働き盛り世代の睡眠に関するデータを分析したところ、睡眠の質などに課題があることが明らかになりました。
秋田県民の良い睡眠には、質の向上が欠かせないものとなっています。
※令和6年度健康づくりに関する調査(秋田県健康づくり推進課)
睡眠休養感を感じている人の割合

(参考)秋田大学との共同事業の結果について
県と秋田大学では、働き盛り世代(20~60代)16名を対象に、8〜9月の連続7日間にわたって夜間睡眠の測定を行なったところ、いくつかの特徴が明らかになりました。
○睡眠時間
対象者の平均睡眠時間は、348分(約5.8時間) と、推奨される6時間を下回っていました。働き盛り世代では仕事や家庭の事情から睡眠時間が短くなりやすいと言われており、全国トップクラスの睡眠時間である本県であっても、同様の傾向となっています。
○睡眠の質
睡眠の質に目を向けると、深い睡眠は 平均 68 分 と、推奨される 60〜120 分の範囲内ではあるものの、下限に近い値でした。深い睡眠は疲労の回復や免疫機能の維持に重要ですが、睡眠時間が不十分だと短くなる部分でもあります。今回の結果は、短い総睡眠時間の中で深い睡眠が最低限確保されていますが、十分とは言い切れない可能性を示唆しています。 夜間の中途覚醒は 52 分 と、望ましいとされる 30 分未満を上回り、睡眠の連続性が損なわれている可能性が示されました。中途覚醒が長いと、深い睡眠やレム睡眠が分断され、翌日の疲労感や集中力低下につながることが知られています。
働き盛り世代の睡眠のようす:16名の実測データと推奨値

睡眠の質を上げるために大切なこと
睡眠環境(日光をたっぷり浴びて、ブルーライトは控え目に)
①日中に、できるだけ日光を浴びて、体内時計を調節
私たちの体には、体内時計と呼ばれるリズムがあり、体内時計が正常に働くことによって、「日中は活動的に、夜は眠くなる」というリズムが保たれています。 体内時計は、夜更かしなどの生活リズムの乱れによりズレてしまい、体内時計のズレは、睡眠の質にも大きな影響を及ぼします。 起床後に朝日を浴びることで、ズレてしまった体内時計をリセットすることができ、日中に日光を浴びることで就寝時の速やかな入眠が期待できるので、できるだけ日光を浴びるようにしましょう。

②就寝前のスマートフォンやタブレットの使用を避ける
スマートフォンやタブレットのブルーライトを浴びると体内時計が乱れ、睡眠の質が落ちてしまうので、就寝前のスマートフォンのタブレットは避けましょう。
生活習慣(朝食、運動、リラックス)

①適度な運動習慣を身につける
運動習慣がない人は睡眠休養感が低いことが分かっています。
筋力トレーニングやウォーキング、ジョギングはもちろん、掃除機がけなどの家事も効果があるので、無理のない範囲で運動を実践してみましょう。
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②しっかり朝食を摂り、就寝前の夜食は控える
朝食にも体内時計を調整する効果があります。朝は食欲がない場合は、ヨーグルトやフルーツ、野菜ジュースだけでもいいので、朝食を摂る習慣をつけるようにしましょう。
③寝る前にリラックスする方法を身につける
スムーズに入眠するためにはリラックスし、脳の興奮を鎮めることが大切です。
寝床に就く前に少なくとも1時間は家事や仕事、勉強に追われずリラックスする時間を確保するようにしましょう。
嗜好品(量だけでなく、時間にも注意)

①カフェイン
カフェインの摂取量が、1日400mg(コーヒー700cc)を超えると、睡眠に影響を及ぼす可能性があるので、カフェインの摂取量には気をつけましょう。
また、夕方以降のカフェインは、少しの量でも睡眠に影響を及ぼす可能性があるので、カフェインを摂取する時間にも注意しましょう。
②アルコール
アルコールは一時的には寝つきを促進し、睡眠前半では深い睡眠を増やしますが、睡眠後半の眠りの質が低下し、飲酒量が増加するにつれて、途中で目が覚める回数が増えることが分かっています。
秋田県はお酒の消費量が全国トップクラスと言われています。睡眠の質を高めるため、「寝酒」「深酒」は避けましょう。また、習慣的な飲酒は睡眠の質の低下とも関連しているので、毎日の飲酒は避け、休肝日を設けるようにしましょう。
③たばこ
たばこに含まれるニコチンは覚醒作用があり、睡眠前の喫煙は、寝つきの悪化、中途覚醒の増加などの影響をもたらします。
習慣的にたばこを吸っている人は、非喫煙者と比べて、睡眠に様々な問題を抱えており、日中の眠気が強いことが分かっています。
加熱式たばこや電子たばこでも、ニコチンを含んでいれば、睡眠に対して同様の影響があると考えられており、良い睡眠のためには、喫煙を控えることが重要です。
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県テレビCM(睡眠の質向上編)
