秋田市内の子どもの肥満、コロナ下で増加傾向 食事の工夫や運動で予防を
2022年07月24日 掲載
秋田市内の子どもの肥満が、新型コロナウイルス感染拡大後に増加傾向にあります。市小児科医会肥満調査委員会オブザーバーの後藤敦子医師は「外出自粛などが影響した」とみて、食事の工夫と運動を呼びかけています。
市小児科医会と市医師会は1989年度から、市内の小中学生を対象に調査を実施しています。肥満と判定された子どもの割合は、小学生が2009~19年度まで7~8%台で推移。中学生は10~18年度が7~8%台、19年度は9・6%でした。
新型コロナ感染が拡大した20年度は小学生9・9%、中学生10・1%に増加。21年度は小学生9・9%、中学生9・5%でした。
全国の幼稚園児から高校生までを対象とする文部科学省の学校保健統計調査でも、20年度は肥満傾向の子どもの割合が大半の学年で増加しました。
肥満が増えた背景として、後藤医師は外出や部活動の自粛を挙げています。スマートフォンやゲーム機の利用時間が増え、生活リズムが崩れたことも影響した可能性があるそうです。
小児期からの肥満は将来の生活習慣病につながるリスクが高く、肝機能や脂質などの検査値異常が認められるケースもあり、早期に検査と指導を受けることが大切とのことです。