子どものうちに健康的な食習慣を 減塩習慣化、学校の取り組み
2024年07月22日 掲載
健康的な食生活は子どもの頃の食習慣が鍵を握るとして、秋田県内の小中学校では、栄養バランスの取れた食習慣を身に付けてもらうため、給食や栄養指導などでさまざまな取り組みが行われています。
横手市
横手市の小中学校では、2016年から月に1、2回行っている「減塩献立の日」を設けています。1人当たりの1食の食塩相当量を小学生は2グラム未満、中学生は2.5グラム未満と設定。香味野菜やスパイス、だしを活用し、おいしく食べられる工夫を凝らしているそうです。
さらに減塩の大切さを学ぶ機会も充実させているといい、減塩献立の日は栄養教諭が各校を訪れ、クイズを交え減塩の意義を伝えています。
横手北小学校では減塩献立の日以外の日も少しずつ調味料を減らし、約8年かけて児童1人当たりの1食の食塩相当量を平均1グラム余り削減しました。
秋田市
秋田市は、栄養教諭らでつくる「市学校給食献立作成委員会」が年3回集まって献立を決めています。旬の地場産野菜をできるだけ使い、それぞれの栄養価を損なわない調理法にしているそうです。
秋田西中では、みそ汁の塩分濃度を県の目安(0.8%)を下回る0.7%で調理しています。
栄養教諭は「子どもの頃から薄味に慣れ、野菜を積極的に食べることは、生涯健康で過ごすために大切」と話しています。