高齢になると変わる必要な栄養量 県内の取り組みを紹介

2025年01月13日 掲載

年齢を重ねると、健康を維持するために必要な栄養量も変わります。県内では行政や民間高齢者の健康を食事からサポートする取り組みが行われています。

【大仙市】

大仙市は昨年、低栄養予防教室を実施。高齢者の栄養改善に重要なポイントを紹介していました。

▽1食ご飯1杯(150グラム)を目安に3食必ず食べる
▽3食に和洋の主菜を取り入れ、副菜も付ける
▽油脂を使った主菜を1日1回必ず食べる

さらに、75歳以上は男女とも肉類を70グラム程度取るのがお勧めだそうです。

多様な食品を食べる人ほど生活を楽しむ力「知的能動性」が衰えにくく、長生きしていたとという調査結果についても話しました。

【池田ライフサポート&システム】

由利本荘市で介護施設や訪問看護などの事業を展開する池田ライフサポート&システムは、一般向けに夕食の弁当宅配サービスを提供しており、市の委託で高齢者向けの配食事業も行っています。

自分で買い物や調理をするのが難しい1人暮らしの高齢者などを対象に、週3日、ご飯入り弁当を1食400円で配達。対面で弁当を手渡しすることで、利用者の安否や生活状況の確認も兼ねています。必要に応じてケアマネジャーや行政につなぐこともあるそうです。

弁当の献立は、市が設定したエネルギー、タンパク質、脂質、塩分などの目安量に基づいて考案。高血圧や心疾患が心配な人向けに塩分量を減らしたり、腎臓病の人向けにタンパク質と塩分量を抑えたりと、健康状態に配慮した調整も可能です。

詳しくは

高齢者向けの取り組み 多様な食品摂取を促す 食から始める健康あきた(9)|秋田魁新報電子版