「eスポーツ」の健康効果検証、軽度認知障が10%以上減少

2025年03月25日 掲載

パソコンや家庭用ゲーム機などを使った「eスポーツ」がもたらす健康面での効果について学ぶイベントが、11日に県社会福祉会館で開かれました。県社会福祉協議会主催。

県社福協は昨年秋から3カ月間、秋田市と仙北市の県内3カ所で、65歳以上の地域住民ら計27人が週1回eスポーツを実施し、効果を検証しました。

「eスポーツ」、フレイル予防に効果は? 県社福協が検証進める

データ解析に協力したのは、秋田大学高齢者医療先端研究センター長の大田秀隆教授です。大田教授は講演で、検証前後で認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の症状が見られる人が10%以上減少したと報告しました。被検者の記憶力や情報処理能力、うつ傾向に改善が見られ、全体で足腰の筋力が上がったことも確認されたとのこと。

検証参加者からは「高齢になると褒めてもらう機会が減るので、ゲームの腕を褒められてうれしかった」「ゲームを通じて新たな挑戦ができた」との声が上がりました。作業療法士は「互いの励まし合いやコミュニケーションが良い結果につながったのでは」と分析しています。

詳しくは

「eスポーツ」の健康効果検証 秋田県社福協がイベント、参加者「楽しくできた」|秋田魁新報電子版