「色落ちノリ」にがんや生活習慣病の予防に効果か 資源の有効活用にも
2025年07月12日 掲載
海藻のノリに含まれる成分が、肥満や糖尿病、脂肪肝炎、肝がんを予防する可能性のあることがマウスの実験で分かったと、慶応大などのチームが発表しました。
この成分は「ポルフィラン」で、黒く色づかずに廃棄される「色落ちノリ」に多く含まれるそうです。チームは「資源の有効活用につながるかもしれない」としています。
チームの渡辺光博慶応大教授は「ノリの主要成分が腸内細菌を改善して悪い胆汁酸を減らし、肝がんや生活習慣病を抑制することが確認できた。胆汁酸の代謝経路を介して病気を予防する、新たな手法になるだろう」と話しています。