敷地内禁煙で快適に過ごせる環境を/職員の健康意識向上へ特別養護老人ホーム広洋苑(由利本荘市)

2024年11月15日

 昭和49年5月、特別養護老人ホームとして秋田県内で4番目に開設した「特別養護老人ホーム広洋苑」は、平成19年に個室ユニット型施設として新築し、今年で設立50年周年を迎える。令和6年7月に受動喫煙防止宣言施設に登録された同施設の受動喫煙防止対策について、小玉施設長、吉田施設長補佐にお話しを伺った。
 「以前は屋内にご利用者様の喫煙室がありましたが、喫煙されるご利用者様がいらっしゃらなくなったタイミングで喫煙室を廃止し、屋内禁煙にしました。職員は、屋外の喫煙所を利用してましたが、屋内禁煙後、間もなく屋外の喫煙所も撤去し敷地内禁煙となりました。」と吉田施設長補佐。職員の喫煙率は1割ほどで、敷地内禁煙実施の際は反対の声はなかったと言う。だが、敷地内禁煙が駐車場を含めた敷地内すべてと周知されず、喫煙されてしまうことがあった。

     受動喫煙防止宣言施設登録書

 「受動喫煙が生じないように、職員や来訪者へ敷地内禁煙をアピールできる機会だと思い、受動喫煙防止宣言施設の登録を申請しました。登録後は職員の意識も高まり、敷地内禁煙の徹底にも繋がりました。これからも職員が健康で元気に長く働ける職場環境の整備に取り組み続け、ご利用者様には、快適に楽しく過ごしていただける生活環境を提供していきたい。」と小玉施設長は話す。禁煙サポートとして禁煙外来を案内しているが、敷地内禁煙の徹底で休憩時間の喫煙回数が減少し病院を利用しなくても禁煙に成功した職員も増えたという。今では喫煙者も休憩時間にたばこを吸わなくなったため、職員玄関のたばこの臭いがなくなったとのこと。また、健康診断の精密検査は100%実施し健康をサポートしている。職員と利用者が健康を意識しコミュニケーションが取れるように、一緒にラジオ体操を1日1回行っており、ユニットごとに月1回はレクレーションを開催している。
 これからも特別養護老人ホーム広洋苑は、職員の健康増進・健康維持に取り組み働きやすい職場環境を保ち続け、利用者の快適で安心した生活をサポートし続ける。

特別養護老人ホーム広洋苑
設立 昭和49年5月
施設長 小玉 光祥
住所 由利本荘市岩城内道川字上山134
TEL 0184-73-2245
FAX 0184-73-2818
URL https://amasagi.or.jp/kouyouen/

「受動喫煙防止宣言施設」登録制度について

 県では、受動喫煙防止対策を促進するため、市町村及び全国健康保険協会秋田支部(協会けんぽ秋田支部)とともに「受動喫煙防止宣言施設」登録制度を実施しています。

登録方法については、こちらをご覧ください。
「受動喫煙防止宣言施設」登録制度について(外部リンク)