火災の発生危惧から受動喫煙対策に/禁煙啓発資材を活用して指定障害福祉サービス事業所 さくら園(八峰町)

八峰町に施設を構えている指定障害福祉サービス事業所さくら園は、町唯一の障害者サービス事業所である。平日の月~金曜まで30名の利用者が通っており、能代市、三種町、藤里町からの利用者も受け入れている。今回は細田光彦施設長と藤田圭二生活支援員にお話を伺った。

受動喫煙防止の取組を始めたきっかけは、改正健康増進法と秋田県受動喫煙防止条例の施行があったことや、喫煙による火災の危険性を考慮したことから始まった。「当初は敷地内禁煙を検討したのですが、利用者に喫煙者がおり、隠れてたばこを吸うことがないようにすることと、喫煙者と非喫煙者の両者が共生できるようにするため、会議の場で話し合いました。その結果、火災と受動喫煙が絶対に起きないように、人通りを避けた場所に喫煙所を設置することにしました」と細田施設長は言う。
また、当施設では利用者の生産活動として新幹線の枕の縫製過程で生じる糸切の業務を請け負っており、製品にたばこのにおいが付着しないことにも配慮している。このことも踏まえ、喫煙者にはたばこを吸える時間を午前11時と午後2時過ぎの2回の休憩のみとし、必ず喫煙所で吸うこと、それ以外の時間と喫煙所以外ではたばこを吸わないことをルールとした。施設の建物内には禁煙ステッカーやポスターが掲示されており、一目見て禁煙エリアであることがわかる環境にしている。そして、平成31年には受動喫煙防止宣言施設の登録となった。来訪者や利用者のご家族からも、たばこの煙について心配の声も出ずに過ごせているという。
当施設では日常的な介助等に加え活動支援等の場を提供し、利用者の社会参加と自立を目指している。これからも受動喫煙対策と火災発生の予防を行い、さらにはたばこの害の周知や禁煙に対する意識づけをしていきたいとのことだった。当施設は今後も利用者と職員が健康で過ごせる環境を提供していく。


社会福祉法人秋田虹の会
指定障害福祉サービス事業所 さくら園
理事長 桜田 星宏
住所 山本郡八峰町峰浜目名潟字栩木沢24
TEL 0185-76-3888
FAX 0185-76-3889
URL https://www.shirakami.or.jp/~niji-sakura/
「受動喫煙防止宣言施設」登録制度について
県では、受動喫煙防止対策を促進するため、市町村及び全国健康保険協会秋田支部(協会けんぽ秋田支部)とともに「受動喫煙防止宣言施設」登録制度を実施しています。
登録方法については、こちらをご覧ください。
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