吸わないことがイケてる時代へ/次の100年に向けて新しい価値観へのスタート株式会社菅与組(潟上市)

2021年10月04日
菅与組創業者菅原與一郎が建築した東湖八坂神社(潟上市天王)の前にて

 株式会社菅与組は現在の潟上市に大正10年3月に創業、現在は公共の土木工事や河川工事等を手掛ける、創業100周年の総合建設業者だ。

 一般的に喫煙者が多いというイメージがもたれる建設業界。実際に菅与組の喫煙率を調べたところ、職員の半数以上にあたる52%が喫煙者だった。

 そこで昨年4月の秋田県受動喫煙防止条例の施行に合わせ、創業以来100年続いた菅与組の喫煙の歴史を変えるため「受動喫煙ゼロ」に向けた取組をスタート。始めに本社では、従来の喫煙所を廃止し屋内禁煙とした。次に全社有車内の禁煙化、さらに各建築現場の事務所も屋内禁煙と段階的に取組を進めた。

 この取組は順調なスタートを切ったかに見られたが、徐々に社有車内や現場事務所で隠れて喫煙をする職員が表れるなど、取組に対する意識が緩み始めた。当初は喫煙する社員が肩身の狭い思いをすると予想していたが、現実は非喫煙者がルールを反する者に注意ができない、そしてタバコの煙や臭いを我慢している、という逆転現象が生じていた。

 そんな中、喫煙する社員と新入社員が社有車に乗り込んだ際に発した一言が社内に変化を起こした。新入社員が「良かった、この車はタバコ臭くない。私はタバコの臭いがする車に乗ると車酔いをします。先日乗った車はタバコの臭いがきつかったです。」と。
 それを聞いた喫煙する社員は「タバコが苦手な人もいる。そして、ルールを守らない喫煙する社員に注意できずタバコの臭いを我慢している。」と痛感した。
 
 この出来事から受動喫煙により非喫煙者の健康を損ねることへの意識、さらに禁煙に対する意識が社内に広まった。

 菅与組100年、会社の喫煙の歴史も100年。長らく変化のなかった菅与組の喫煙の歴史を変える、「受動喫煙ゼロ」への取組は次の100年に向けて新しい価値観へのスタートになった。

 この取り組みが、令和3年7月30日に開催された秋田県健康づくり県民運動推進協議会令和3年度総会において、「健康秋田いきいきアクション大賞」優秀賞を受賞した。

株式会社 菅与組
創業 大正10年3月
代表 代表取締役 菅原孝次郎
【本社】潟上市昭和乱橋字下畑50
TEL 018-877-4117
FAX 018-877-2454