「秋田の大地から世界へ」の基盤は従業員の健康/敷地内完全禁煙を実施株式会社東北フジクラ・株式会社フジクラプリントサーキット秋田工場(秋田市)

株式会社東北フジクラは、平成元年4月、秋田市南部の御所野ニュータウンに株式会社フジクラのグループ会社として設立された。家庭用血圧計やお風呂の給湯器、MRIや生体監視モニターなどの医療機器、宇宙ステーションなどエレクトロニクス分野で多岐にわたって使用されている「半導体圧力センサ」と「セラミック酸素センサ」の設計・開発・製造を行っている。
そして株式会社フジクラプリントサーキット秋田工場は、もともと東北フジクラで製造してきた「フレキシブルプリント配線板」事業が令和4年3月に分割され5月に設立された。
2社は同工場内で事業を行い、全フジクラグループの安全衛生基本方針や健康保険組合も同じであることから、受動喫煙防止対策についても合同で取組を行っている。今回は取締役管理部長及び秋田工場長である太田和弘さんと総務チームの中野佑香さんに受動喫煙防止の取組についてお話を伺った。

東北フジクラでは工場開設当初から工場内に喫煙所を設置していた。しかし、喫煙所近くや、喫煙後に仕事に戻ってきた仲間からたばこの匂いがして自身の健康面に与える影響に不安を感じるという意見が従業員から出てきたことや、令和元年にフジクラグループ全体で敷地内禁煙目標が示されたことがきっかけとなり、受動喫煙防止対策を進めることとなった。

最初に取り組んだのが勤務時間内の喫煙可能時間の段階的削減だった。次に朝夕通勤時間帯の喫煙禁止、そして屋内の喫煙所を廃止して屋外に喫煙所を設置した。屋内全面禁煙の実施により、2社とも秋田県受動喫煙防止宣言施設への登録および秋田県版健康経営優良法人の認定を受けている。また、現在は屋外喫煙所を廃止し、令和5年4月に敷地内完全禁煙を実現した。
「取組の中で、徐々に受動喫煙防止に対するフジクラグループの考えが社内に浸透し、この機会に禁煙した従業員も出てきました。敷地内完全禁煙を実施できたのは、時間をかけて段階的に対策を進めてきた成果だと思います。」と同2社の責任者である太田和弘さん。

また、総務チームの中野佑香さんは「当初は喫煙者の従業員から否定的な意見もありましたが、3年間の計画で段階的に取組を進めたことで少しずつ理解を得ることができたと思います。また、構内の禁煙化と併せて、社内掲示板での喫煙リスク等の情報発信や、健康保険組合が実施しているオンライン禁煙プログラム等の案内も行い、従業員の健康促進も進めることができました。」と話す。従業員からは、休憩時間を安心して過ごせるようになった、たばこの火の消し忘れによる火災の不安がなくなった、灰皿や喫煙場所が無くなり清掃の負担が減った等の意見があり、根気よく取組を進めてきて良かったと太田さんと中野さんは感じているとのこと。
最後にお二人からは「当社の将来ビジョンである『秋田の大地から世界へ』を確立するためには、従業員の健康が基盤となります。健康経営を進めるベクトルの1つとして、喫煙者の従業員への禁煙サポートを今後も積極的に推進していきます。」とお話しいただいた。
※株式会社東北フジクラ
設立 平成元年4月
代表者 代表取締役 小山内 清隆
URLhttps://www.tf.fujikura.jp/
※株式会社フジクラプリントサーキット秋田工場
設立 令和4年5月
工場長 太田 和弘
URLhttps://www.fpcl.fujikura.com/company/network/
※2社の所在地住所、電話、FAX
・住所 秋田市御所野湯本5丁目1番2号
・TEL 018-826-1111
・FAX 018-826-1100
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