職場環境改善しストレス軽減/働きやすさと働きがいを重視心の健康対策に取り組む 損害保険ジャパン秋田支店

2022年07月31日 掲載
心の健康対策について語る中條支店長

 損害保険ジャパン秋田支店(秋田市)は社員の健康の維持、増進を重要テーマに位置付ける。とりわけ力を入れているのが心の健康対策。働きやすさと働きがいを実感できる職場づくりを推進し、社員が心身ともにより良い健康状態でいられるよう努めている。

 「社員の健康を阻害する要因はストレスだと思っている」。そう話すのは同支店の中條美恵子支店長。身体だけでなく、社員一人一人の心の健康に目を向けるよう意識しているという。

打ち合わせスペースに設置したハイテーブル。社員がリラックスできる場にもなっている

 心の健康対策として主に取り組んでいるのは職場環境の改善によるストレス軽減だ。日頃、事務所にいる時間が長い事務職員の意見を基にレイアウトを変更したり、打ち合わせスペースにカフェのようなソファやハイテーブルを設置したりしてリラックスできるようにした。同支店の大館支社では会議室の壁紙の色を青に替え、斬新さが社内で話題になった。

 「食事を楽しむのも一つの健康」(中條支店長)との考えから、昼休みにキッチンカーを呼ぶ取り組みも始めた。小さい文字が見えづらいのがストレスだという社員のために大きめのパソコンモニターを設置したほか、社員の心や体調の変化に早く気づけるように1人の管理職が受け持つ組織の中にチームリーダーを置いた。こうした職場環境の整備は新型コロナウイルス禍を機に急激に進んだという。

損保ジャパン秋田支店前に出店したキッチンカーに並ぶ社員ら

 社員の働きやすさと働きがいの二つの視点を大切にし、中條支店長と約100人の社員による1対1の面談は年2回必ず実施。社員全員の目で支店長ら管理職一人一人を評価する「多面観察」も導入している。こうした取り組みを通してコミュニケーションを活性化させ、職場環境の改善につなげている。

 地域の子どもたちの健康増進に貢献しようという活動もある。日本トップリーグ連携機構や自治体が全国で主催する「SOMPOボールゲームフェスタ」だ。そのトップスポンサーを損保ジャパンの親会社SOMPOホールディングス(東京)が務めている。元日本代表などトップアスリートが団体球技を通してスポーツの魅力を伝えるイベントで、県内でも開かれている。

9日ににかほ市で開かれたSOMPOボールゲームフェスタでトップアスリートとサッカーを楽しむ小学生たち

 7月9日にはにかほ市で開催され、県内の小学生ら186人が参加し、サッカーやバスケットボール、ラグビーなどを体験した。「日本の次世代を担う子どもたちにスポーツの楽しさと健康を提供したい」と中條支店長。

 SOMPOホールディングスは「安心・安全・健康のテーマパーク」をグループのブランドスローガンに掲げる。中條支店長は「安心・安全・健康を地域やお客さまに提供する立場の社員がまずは安心・安全・健康でいなければならない」と話す。心身の健康管理が、仕事のパフォーマンスを支えると信じている。