7つの健康テーマ実践を呼びかけ/アプリで管理、AIがアドバイス「働き続けたい」と思える職場づくりを▶▶▶あいおいニッセイ同和損害保険

あいおいニッセイ同和損害保険は、「人財」を最重要の経営資本と位置付け「人的資本経営」に取り組んでいる。目指す姿を「Advance for myself,Design the future 私が、つくる。新たなミライ」と定め、社員一人一人の成長を会社の成長につなげていくという。
健康経営は、その取り組みの一つ。本社の人事部ウェルビーイング推進グループが中心となり、全社員が心身ともに健康で活躍することを目標としている。

本年度は日常生活で意識すべき行動を「AD7つの健康テーマ」として示した。提示したのは▷適度な運動▷十分な睡眠▷適正な体重管理▷朝食習慣▷禁煙▷健康診断結果の活用▷栄養バランスの取れた食事―の七つだ。同グループ長の森田聡美さんは「ひとたび健康を損なうと、元のパフォーマンスを取り戻すには相応の時間を要してしまうため、病気や心の不調を防ぐ『未然防止』に注力しています。日頃から健康的な生活習慣を身につける意識を大切にしてもらいたいです」と話す。
昨夏に導入した社員向け健康サポートアプリ「パーソナルAIコーチ『カロママ』」の活用も広がる。食事、睡眠、運動などを記録でき、AIが生活習慣について助言する仕組み。同グループの西山恵さんは「アプリを活用したキャンペーンなどを実施したところ、生活習慣の改善に取り組む姿が見られるようになりました」と説明する。今年5月に実施した「カロママプラス春のウォーキングキャンペーン」では、社員が声をかけ合いながらランキング形式で歩数を競う取り組みが好評だった。西山さんは「コミュニケーションの活性化にもつながりました」と振り返った。

秋田支店では、これらの施策に加えて、地域と連携した健康づくりを進める。10月に秋田市が主催した「健康のつどい」に社員が参加。競技体験ブースの運営を担い、ボッチャを紹介した。秋田支店長の水谷匡男さんは「当支店の地域貢献活動『みらいのAKITA』プロジェクトの一環として健康のつどいに参加しました。安全安心な地域づくりを目指し、今後も取り組みを推進していきます」と話した。
秋田支店では、職場を「作業の場」から「創造の場」へ転換するオフィス改革にも取り組んでいくつもりだ。水谷さんは「ここで働きたいと思える環境づくりが、健康と生産性向上の基盤になります」と話した。