トラックドライバーの心身を守りたい/射撃体験も健康増進の契機に健康経営の事例集に掲載▷▷▷ヨコウン
総合物流サービスやリサイクル事業などを展開するヨコウン(横手市)は、長時間の運転や夜間勤務に従事するトラックドライバーらが多く勤務する。ドライバーを含む全ての社員に安心して働いてもらうため、健康経営に力を入れている。

社員の健康診断の費用を同社が全額補助しており、6年前から定期健診の受診率100%を達成し続けている。定期的にストレスチェックを行い、高ストレスと判断された社員が産業医と面談できる体制も整備した。有給休暇を取得しやすい職場づくりの一環として「バースデー休暇」制度も導入。誕生日の前後1カ月の間に自由に休暇を取れるようにしている。
毎月発行する社内報には、車内でできる体操や食事、禁煙、体調管理などをテーマにしたコラムを掲載。本社では健康に配慮した飲み物を用意しており、そば茶や黒豆茶などが社員に好評という。各営業所では担当者の判断で飲み物を準備している。

夏場の熱中症予防策として倉庫に冷蔵庫を設置しドライバーに利用を促しているほか、ハーフパンツ制服の試験導入を進めるなど、業務に合わせて対策を講じている。同社経営企画部の社員が各拠点を回り、社員の声を聞き取り実現している。
同社ならではの取り組みの一つが、ライフル射撃体験会を通じた健康づくりだ。同社はアスリート採用枠を設けており、ライフル射撃エアピストルの県代表選手である髙橋駿平さんが同部係長として勤務する。髙橋さんが指導役となり2023年に社員とその家族向けに体験会を初開催。翌年からは地域の小中学生向けに体験会を開いている。髙橋さんは「ライフル射撃は集中力や姿勢保持が大切です。競技の楽しさを伝えながら、心身の成長につながる競技であることも紹介しています。本格的に始めてみたいという声も寄せられていて好評です」と話す。

これらの多様な取り組みにより、経済産業省の「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」として6年連続で認定を受けた。東北経済産業局が昨年発行した「2025取組事例集」に、県内企業で唯一掲載されている。
総務企画部の栗谷希さんは「現場の声を反映した実効性のある取り組みを継続していきたいと考えています。心身の健康と働きやすい職場環境づくりは、生産性の向上と人材の定着につながります。地域社会を支える企業として持続的に成長していきたいです」と話した。