歩数競うイベント好評/生活改善プログラムも健康ポータルサイトを活用→→→SCSKニアショアシステムズ秋田開発センター
IT大手・SCSKの子会社であるSCSKニアショアシステムズ秋田開発センター(秋田市)は、主に大都市圏の企業向けシステム開発を手掛けている。社員はSCSK健康保険組合が提携する健康ポータルサイトに無料で登録でき、多彩なサービスを活用して健康増進につなげている。
健康ポータルサイトでは健康診断の結果解説を見たり、一人一人に合った健康情報を受け取ったりできる。健康に関する記事を読むとサイト上でポイントがたまり、電化製品や電子商品券といった景品と交換できる。
健康ポータルサイトを通じたサービスの中でも、SCSKグループ各社・各拠点でチームになって競い合う「ウオーキングラリー」が好評だ。実施期間中の歩数の多さをチーム対抗で競い、好成績だったチームに景品を贈る。福岡喜幸秋田開発部長は「楽しみながら、目標を持って運動ができるのでやる気が上がる」と話す。
ニアショアシステムズ東京本社の東田将樹人事課長は、健康ポータルサイトから健康プログラムに申し込み、10キロの減量に成功した。「オンラインによる指導で食事改善や運動に取り組んだ。リバウンドはなく、体形を3年キープしている」と東田さん。健康診断の結果に基づき、生活改善が必要と判断された社員にはプログラムが案内されるという。
仕事とプライベートをどちらも充実させる「ワークライフバランス」も大切にしており、心身の健康につながっている。各拠点の社員有志でつくるワーキンググループ「ワークライフハピネス」は、直近の活動としてオンラインで「子育てカフェ」を開催し、社員が育児の悩みなどを共有する場を設けた。また、秋田開発センターは有給休暇奨励日を設けるなどして、有休取得の促進に取り組んでいる。
ワークライフバランスや健康増進に関する活動が評価され、昨年は「秋田市元気な子どものまちづくり表彰企業」で優秀賞を受賞。今年3月には県の健康経営優良法人に認定された。認定に向けて中心的な役割を担った秋田開発センターの佐々木駿樹さんは「元気だからこそ、いいアイデアを考えていい仕事ができる。これからも、体が資本であるという意識を大切にしていきたい」と話した。