スポーツ行事に積極参加/社員の健康意識向上県の健康経営優良法人3年目▷▷▷高瀬電設
板金部品製造の高瀬電設(湯沢市)は、3年連続で県の健康経営優良法人の認定を受けている。マラソンや綱引き大会など県内のスポーツ行事に積極的に参加し、社員が楽しく体を動かす機会をつくっている。
秋田市の与次郎駅伝や秋田リレーマラソン、県綱引選手権大会などに、社員有志でつくるチームが出場している。参加費は会社が負担。社名をプリントしたそろいのTシャツを着て、会社のPRにもつなげている。県綱引選手権大会には2020年に初出場し、エンジョイ部門で見事優勝。新型コロナウイルス禍を経て3年ぶりに開催された今年の大会には2チームが参加し、両チームともエンジョイ部門3位だった。
上野悦子取締役総務部長は「イベントへの参加をきっかけに、体力づくりへの意識が向上した社員もいる。『毎日走るようになった』『個人的にマラソン大会に出場した』という声が聞かれた」と話す。
イベントへの参加は、社員同士のコミュニケーション促進にも役立っている。「板金部門と塗装部門は工場が分かれているので、日常的な交流が薄い。イベントは部門を超えた社員交流の機会にもなる」と上野取締役。年1回開催している社員と家族の懇親イベント「家族感謝デー」も大切にしており、社屋の外に屋台を出したり、ホテルの宴会場で食事を楽しんだりして心のリフレッシュにつなげている。
また、健康に関する社員アンケートを年1回実施している。喫煙や食事などの生活習慣を問う簡単な内容。アンケートで「たばこをやめたいのにやめられない」という声が多かった時には、禁煙に関する講習会を開催した。
今秋には湯沢市の協力を得て、減塩に関する講話やアンケートを実施する予定だ。上野取締役は「健康経営優良法人の認定を受けたことで、社員の健康を守るために会社として何ができるかを具体的に考え、実践する意識が高まった」と語る。社員を大切にしたいという思いが健康経営を支えている。