歌で体も心も元気に 歌唱健康指導を推進▷▷▷歌謡文化の振興・発展を目指す秋田県大衆音楽協会

2023年11月30日 掲載
5月に秋田市で開催された歌唱健康指導事業に参加した会員ら

 秋田県大衆音楽協会(程塚敏明会長)は、歌うことで心身の健康増進を目指す「歌唱健康指導」を推進している。会員98人のうち10人が歌唱健康指導士の資格を持つ。「楽しく歌って健康に!」をテーマに、県内全13市での歌唱健康指導事業の展開を目標に掲げている。

 カラオケを主体とする歌謡文化の振興と発展などを目的に、約20年前に程塚会長が同協会を立ち上げた。歌唱スキルを競う県大衆音楽祭を毎年開催しており、成績優秀者は全国大会に出場できる。

 歌唱健康指導士は、NPO法人・日本大衆音楽協会が認定する民間資格。健康づくりに役立つ歌唱法とその指導法に精通した人が認定される。講習会で学び、資格認定試験に合格することが要件。現在は募集していない。

歌と健康の関わりなどについて講演する程塚会長=4月、由利本荘市

 3月から10月にかけて、すでに7市で歌唱健康指導事業を実施した。前半に程塚会長が講演し、歌と健康の関わりや正しい歌い方などを解説。後半は会員が歌を披露し、最後は来場者を含む参加者全員で歌って締めくくる流れだ。程塚会長は「歌は運動。横隔膜をしっかり使って腹式呼吸で歌えば、息を吸ったり吐いたりする時に使う筋肉のトレーニングになる」と話す。

 歌唱健康指導士だけでなく、一般社団法人日本歌手協会の「プロレベル歌手」にも認定されている程塚会長。秋田市でカラオケスタジオを営みながら、歌の個人レッスンも受け付けている。プロとアマチュア歌手の違いは「発音と発声」だと言い、「正しく発音して発声するためには顔の筋肉をきちんと使わなければいけない。上手に歌う事は、顔のストレッチにもつながる」と強調する。

潟上市で行われた歌唱健康指導事業。最後は来場者ら全員で歌うのがお決まりだ

 歌唱健康指導士のスキルアップを目的とした勉強会も年3回開いている。今後は、健康に興味がある一般の人も勉強会に受け入れたい考えだ。

 次の歌唱健康指導事業は来年3月、にかほ市で開催する予定。歌が健康づくりに役立つことをもっと多くの人に知ってもらい、体感してほしいと願っている。程塚会長は「うまく歌えたら楽しいし、気持ちがいい。歌は心も健康にしてくれる」と笑顔を見せた。