健康セミナーを開催/アプリで歩数競う行事も3年連続健康経営優良法人に認定▷▷▷瀧神巧業
建築・土木工事などを手掛ける瀧神巧業(仙北市)は、2021年から3年連続で経済産業省の健康経営優良法人に認定されている。健康づくりに関わる社員向けのセミナーやキャンペーンを開催するなど、年々取り組みを進化させている。
昨年は生命保険会社の協力で、全社員56人を対象とした健康習慣アンケートを初めて実施。食事の内容や運動の頻度など健康全般に関する質問で構成されたアンケートの結果は、後日社内で開いたセミナーで公表した。総務部の髙橋美知子係長は「社員が自分の健康状態について理解を深め、健康づくりに役立つ知識を学ぶ機会になった」と話す。
一昨年は生命保険会社のアプリを使い、1カ月間のウオーキングキャンペーンを実施。1週間ごとに決められた歩数をクリアすると、サプリメントなどの景品がもらえる。部署ごとに歩数を競うチーム戦も行い、多くの社員が参加して盛り上がったという。キャンペーン終了後には、歩数が多かった個人・団体をそれぞれ表彰した。
健康づくりに関する制度でユニークなのが「非喫煙手当」だ。誓約書の提出を条件に、たばこを吸わない社員に10万円を支給する。髙橋係長は「禁煙外来を受診して禁煙が成功した社員には、会社から治療費を支払う規定も設けている」と話す。社員に占める喫煙者の割合は現在97%で、最終的にはゼロ%を目指している。
心の健康づくりの一助となっているのが、同好会活動と委員会活動だ。「飾山囃子(おやまばやし)」「ダンス」「野球」の三つの同好会は、社員の心身のリフレッシュにつながっている。委員会は「社員教育」「顧客満足度の向上」などをテーマに六つ設置しており、メンバーは部署の垣根を越えて構成。社員同士がコミュニケーションを深めるのに役立っている。
「社員の健康を維持することは、人材が職場に定着し長く働き続けることにつながる」。こうした会社の方針に基づき、今後も社員の健康課題やニーズに合わせた効果的な取り組みを模索していく。