スロージョギング、人気上昇/歩く速さで楽しく走ろう普及に貢献する秋田GSNスロージョギングクラブ

2020年01月15日 掲載
笑顔でスロージョギングに励む参加者たち=1月6日、御所野児童センター

 歩ける人なら性別や年齢を問わず楽しめる「スロージョギング」が、秋田市を中心に広がりを見せている。普及に努めているのが秋田GSNスロージョギングクラブ(同市御所野、多田正明代表、会員210人=2019年4月現在)だ。講座や練習会などの活動参加者は16年度に3819人だったが、18年度には6347人まで増えた。

スロージョギングの特徴を説明する多田代表=昨年9月、秋田市の保戸野コミュニティセンター

 1月6日、御所野児童センターで行われた20年最初の活動には約40人が集まった。参加者は10~20センチの狭い歩幅で、1分180歩前後と歩く速さのペースで走る。隣の人と笑顔で話しながら走る姿も見られるが、行う時間が同じならウオーキングの倍のカロリーを消費できるといわれる。

 スロージョギングは、国際教養大の教壇にも立った田中宏暁・福岡大教授(運動生理学、故人)が考案し、13年に日本スロージョギング協会が設立された。多田代表は14年から取り組み、15年に秋田GSNスロージョギングクラブを発足。現在は協会認定指導者となっている。

休憩中、談笑する多田代表(右)と参加者=昨年10月、北部市民サービスセンター

 「07年に体重100キロを超え、食事療法で65キロまで落とした後、ウオーキングに励んだが、15キロ増えた。それでスロージョギングを試してみたんです」と多田代表。70歳の現在、60キロ台半ばを維持しているといい、自らの体験を伝えつつ「スロージョギングは生活習慣病の改善と予防、体重の減量、体力向上につながる」と訴える。

 多田代表は「高齢化が進む秋田県で、秋田市をはじめ各地でスロージョギングを楽しむ姿が見られる健康都市秋田の実現が目標」と話す。無理なく手軽に行えるスロージョギングを通じ、健康寿命を延ばすことに貢献したいと意欲を示している。

日本スロージョギング協会作成のTシャツ。これを着用する秋田GSNクラブの会員も多い=北部市民サービスセンター

 活動は御所野児童センター(月・水・金曜午前10時)のほか、北部市民サービスセンター(月曜午前10時 、火曜午後7時)▽南部市民サービスセンター別館(火曜午前9時)▽河辺総合福祉交流センター(火曜午前10時)▽南部市民サービスセンター(水曜午後4時半)▽県スポーツ科学センター(金曜午前10時)―で開催。いずれも1時間。入会金500円、月会費300円(参加しない月は不要)。見学自由。


 秋田GSNスロージョギングクラブは3月7日午後2~4時、秋田市中央市民サービスセンター(市役所3階)でスロージョギング講演会を開く。14年の東京マラソンで「夫婦で走った最も速いフルマラソン」のギネス記録を打ち立てた佐藤健太さん、紀子さん(福岡市)が講師。参加無料。

 ※活動や講演会の参加申し込み、問い合わせは御所野児童センターTEL018・839・9190

20年の最初の活動では、参加者が記念写真に収まった=御所野児童センター