スマホで簡単、健康チェック/誰でも使えるアプリ配信県と包括協定を結び貢献する第一生命保険秋田支社

2020年06月30日 掲載

 第一生命保険は2017年10月、秋田県と包括連携協定を結んだ。県とは13年6月、がん対策推進の協定を締結しており、包括協定では地域活性化と県民サービスの向上のために連携分野を拡充。連携事項として女性の活躍推進や子育て支援、産業振興などと共に、健康増進も掲げている。

第一生命が配信するアプリ「健康第一」は、健診結果を読み取ることで健康に関するアドバイスを受けられ、リスクをチェックできる

 包括協定に基づく健康増進の事業として、がんについて学ぶセミナー(18年10月)や、「健康寿命をのばすための県民セミナー」(19年9月)などを開催。秋田支社(秋田市)が中心となり、県民向けの啓発活動を行ってきた。最近では、県が無料通信アプリのLINEを活用して新型コロナウイルスに関する情報を発信していることを伝えるチラシを秋田支社として作った。

 このほかに目を引くのが、「健康第一」と名付けた同社独自のスマートフォン用アプリの配信。健診結果をスマホで読み取ることで生活習慣改善のための助言を受けられるほか、がん、脳血管疾患、糖尿病などのリスクをチェックできる。

 このアプリは同社の保険契約者かどうかを問わず誰でもダウンロード(DL)して利用でき、全国での累計DL数は約144万に達する。自宅で気軽に取り組める運動や健康食の作り方なども紹介しており、利用者からは「ウォーキングの仕方やレシピが詰まっているのがうれしい」「今まで以上に健康への意識が高くなった」などの感想が寄せられているという。

 社員のQOL(一人ひとりが望むしあわせな人生や生き方の実現)向上に向け、健康づくりにもこのアプリを活用し、スマホに歩数や体重を記録するとポイントがたまる「ヘルスケアポイント制度」を導入。一定のポイントに達するとギフトカードや人気キャラクターグッズと交換できる制度とし、健康意識を高める一助としている。

 秋田支社は、本県で高齢化が顕著なことに加え、がんの罹患(りかん)率や死亡率が全国でも高い現状を危惧。同支社生涯設計推進グループ(企画担当)課長の﨑長翔さんは「アプリの普及などを通じて県民の健康寿命延伸に寄与したい。健康増進に役立つさまざまなコンテンツの提供によって貢献できると確信している」と力を込める。

秋田支社では社員の健康増進の一環として、毎朝ラジオ体操を実施

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 アプリ「健康第一」をDLできる2次元コードは下の通り(利用にあたり、ユーザー情報の入力が必要です)。