文字サイズ
メニュー
取組・体験記・コラム

安心・安全ビームライフル 気分は女スナイパー!

2022年06月30日
誰でも手ぶらで体験へGO!
「ピストル」競技で世界選手権に出場したこともある高橋さんから、ビームライフルの撃ち方を教えてもらう。初心者は補助具を使用

 映画やドラマ、そしてスポーツ中継などで目にする度に憧れていた射撃。狙った標的を、クールな表情で「パシュッ」と仕留める女スナイパーってカッコ良くない!? そんな夢をかなえてくれそうな場所が由利本荘市岩城にあると聞き、早速、足を運んでみた。

 緑豊かな山中の道を進むと、見えてきたのが「県立総合射撃場」。狩猟技術訓練施設や競技の練習場としても使われている本格的な射撃施設だ。施設内では、銃所持の免許がなくてもできる「ビームライフル」の体験が可能。料金は1時間で、一般220円、高校・大学生160円、中学生110円(※別途保険料40円)。安すぎないか?

「ビーム」が付くとはいえ、見た目は本格的なライフル銃。4・8キロで持つとずっしり重い

 ビームライフルは、エアライフルの導入のために開発された銃。弾の代わりに光を照射するとあって、安全・安心なのが特長。国体(ジュニア)の正式種目だが、射撃経験がなくても小学4年から高齢者まで、幅広い年代が楽しめるスポーツという。総合射撃場には道具一式がそろっているため、事前予約しておけば手ぶらで行けるのもうれしい。

施設内にある専用の部屋では、ビームライフル5台まで体験が可能。申請すればビームピストルの体験もできる

 受付を済ませ、ビームライフル体験ができる専用の部屋へ移動。そこには、本物さながらのライフル銃が並んでいる。「まずは、ライフルを持ってみてください」と所長の高橋さん。持ってみると、ずっしりと重いではないか。エアライフルと同じ4・8キロの銃を構えて、10メートル先の標的を狙うなんてムリ、ムリ、ムリ~(泣)。焦っていると、高橋さんが笑いながら「初心者はライフルを補助具に乗せ、椅子に座って撃てるから大丈夫」と教えてくれた。

高得点に何とも言えぬ爽快感
気分は女スナイパー。様になっているかな?

 最初にビームライフルの扱い方をレクチャーしてもらい、いざ実戦。椅子に座り、両脇を締めて肘を台に付け、補助具に乗せたライフルがぶれないよう右肩にしっかり固定。つまようじで開けたような小さなのぞき穴(リアサイト)と、銃の先にあるフロントサイトのリングをぴったり重ねて、10メートル先にある小さな標的の中心を狙ってみる。点数は、真ん中に近いほど高い。引き金を引くと「パシュッ」という音と同時に、得点掲示装置に「7」の数字が出て滑り出し上々。さらに何度か挑戦していたら、王冠マークが光って点数掲示板に「10」の数字が出て、思わずガッツポーズ。真ん中に当たると何とも言えぬ爽快感、ゲームみたいで楽しい!

何度か練習するうち、点数掲示装置に真ん中に命中したことを示す「10」の数字が出て思わずガッツポーズ!気持ちいい~

 しかし、女スナイパーを気取れていたのは最初だけ。回数を重ねるたびに集中力が切れ、真ん中に当たるどころか、目がしょぼしょぼして正確に狙いを定めることも難しい。本格的な試合では、45分間に60発の射撃を行うというから、選手たちのすごさを実感した。

 気がつけば、あっという間の1時間。今度は、家族や友人と点数を競いながら挑戦するのも楽しそう。「ビームライフルに体力はあまり関係なく、先日は90歳の方が体験に来ました。初めてのことにチャレンジすることは、脳が活性化し健康にもつながります。精神をコントロールする力が鍛えられるスポーツなので、たくさんの人に魅力を知ってほしい」と高橋さん。射撃場では、夏休み期間に親子向けのビームライフル大会も開催予定とか。皆さんもスナイパー気分を味わいに、ぜひ、挑戦してみて。

▼ビームライフル体験問い合わせ・予約先
県立総合射撃場:
http://www.akisouko.com/firing/
☎0184-73-3900
※9時~17時(受付は16時まで)。月曜日(祝日の場合、次の平日)、年末年始は休場