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取組・体験記・コラム

運動・減塩ってやっぱり大切! 「地域マスター」研修会で勉強

2022年11月30日
もしかして〝フレイル〟予備軍!?
自宅でできるトレーニングなどを学んだ健康づくり地域マスター研修会

 皆さんは「秋田県健康づくり地域マスター」をご存じだろうか? 県民の健康寿命延伸のため、県が県民運動として推進している適度な運動や食生活の改善などを地域や職場に広げるリーダー役として、県が任命している制度で現在は約200人が登録。実はマッキーも、制度がスタートした令和元年度に地域マスターの資格を取っていて、この体験記を通じて健康につながる情報発信などの活動を行っているのだ。そんなマッキーに、地域マスターを対象にした研修会の案内が。どんなことを学べるのか、興味津々! 早速、美郷町北ふれあい館で行われた研修会に参加してみた。

椅子から片脚で立つテストに挑戦。グラグラしてなかなか立てず、筋力不足を実感

 この日の研修内容は、「自宅でできるフレイル予防運動」と「身近に迫る塩分過多とフレイル」の2本立て。県健康増進交流センター「ユフォーレ」健康増進部の佐藤達矢さん、稲垣泰斗さんが講師を務め、小さなスペースでも可能な運動や減塩対策についての講義・実技を行った。

 

 前半は運動編。佐藤さんは「フレイル」の意味を、「加齢によって心身が老い、衰えた状態(健康と要介護の中間)」と説明。適切に対処すれば元気な状態に戻る可能性があり、その一つとして下半身の強化や筋トレの重要性を訴えた。さらに、下半身の筋力の衰えを測定する「立ち上がりテスト」を紹介。参加者に向けて「胸の前で手を組んで、40センチの高さの椅子から片脚で立ち上がれるかやってみてください。できなければフレイル予備軍ですよ」と話した。え? さすがに楽勝だべ! しかし、いざとなると重い体を片脚で支える自信がない…。ぐらぐらしながら何とか立てたが、回りを見ると60~70代の地域マスターのお仲間はスッと難なく立っている。「私だけフレイルに相当するのでは(泣)」。自分の脚の筋肉が衰えていることにがくぜんとした。

運動や栄養の大切さを分かりやすく解説してくれた講師の佐藤さん(左)と稲垣さん

 佐藤さんは筋力不足対策として、ウオーキングができなくなる冬の季節にオススメの椅子に座ってできる足踏み体操なども紹介。見よう見まねで椅子の手前側に座り、腕を後ろに振りながら、ももを上げて足踏みしてみると結構な全身運動になることが分かった。他にも数人のグループに分かれ、脚の開閉に合わせて引き算やしりとりをする脳トレゲームにも挑戦。間違い連発、笑いの絶えない運動を楽しめた。

塩分控えめ、おいしい根菜ドライカレー
しっかりカレーのスパイスが味わえるヘルシー根菜ドライカレーに舌鼓。ぜひ、皆さんも作ってみて!

 後半の食事編は、稲垣さんが減塩対策を講義。自分で料理をするときは、調味料ではなく香味野菜で味付けして素材の風味を味わうことや、香辛料で調味をすると塩分量がかなり抑えられることなどを教えてくれた。このほか、カレー粉でつくる1食分322キロカロリー(ご飯100グラム込み)、塩分0.9グラムのヘルシーな「根菜ドライカレー」試食会も開催。野菜のうま味とカレーのスパイス風味を感じるおいしいドライカレーに思わず「おかわり!」と心の中で叫んでしまった。

 

 約2時間の研修を終え、健康に関する知識をしっかり増やした地域マスターたち。にかほ市から参加した由利栄美さんは「脳トレゲームが楽しかった。学んだことを地域に持ち帰って紹介したい」と語った。イキイキとした表情で学ぶ仲間たちの姿に、自分も健康でなければ!と改めて実感。まずは、下半身の筋トレから始めてみるかな!

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