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取組・体験記・コラム

健康な生活は「足元」から

2020年03月14日
歩き方を見直して、もっと若々しく

 健康のための運動として、気軽に始められるのが魅力のウオーキング。健康寿命日本一を目指す県も、普段の生活でプラス2000歩を歩くことを推奨している。せっかくならきちんとした知識を持って歩いたほうが、健康効果アップが期待できるのでは!? 早速、デューク更家公認ウオーキングスタイリストとして、秋田市内を中心に正しい歩き方を指導しているSAYAKAさんから1時間のレッスンを受けてみた。

SAYAKAさん(右)と一緒に基本の歩き方を実践。つま先と膝を正面に向け、かかとから着地し、つま先で押し出す。腕は前でなく、後ろに軽く引くようにがポイント

 「こんにちは」。爽やかな笑顔でさっそうと現れたSAYAKAさんは、スタイル抜群! 「こりゃ、美容にも効果があるべ♪」とテンションが上がっている私に、「まずはいつものように歩いてみてください」とSAYAKAさん。ドタドタと20メートルほど歩いて見せると、「少し猫背ですね。正しい足の運び方や姿勢を覚えれば見た目が全然変わるし、若々しくエネルギッシュに見えます。反対に歩き方が悪いままだと、膝や腰を痛める要因になりますよ」とアドバイスを受けた。正しい歩き方を意識すると、筋力アップや代謝が良くなるなど健康にもつながるという。

 レッスンは、歩くための体を整えるエクササイズからスタート。①肩回し=腕を90度曲げ、脇を締めて左右の肩を交互に後ろに回す②トルソー=腕をクロスして手のひらを合わせ、頭の上へ。そのまま左右斜め後ろに脇腹を伸ばすように体を傾ける―などの動作を教えてもらう。『シュッ』と息を吐きながら行うのがポイントで、隙間時間に毎日続けるだけでも肩凝り解消や姿勢矯正の効果が期待できるとか。何と言ってもトルソーは、デューク更家さんの代名詞ともいえるポーズ! 楽しみながら行っていると、体がぽかぽかと温まってきた。

かかとから着地、腕は後ろに引く

 次は基本の立ち方やウオーキングの際の歩き方をマスター。「骨盤の中央にある“仙骨”を立て、体の中心に軸を通してしっかり立つことが大事。上半身は背筋を伸ばそうとするのではなく、おへそを上に持ち上げる意識で」とSAYAKAさん。そして、おへそから真っすぐに伸びた1本の線をイメージし、歩幅を大きく、かかとから着地し、つま先で押し出すように歩く。さらに目線は5~7メートル先を見て、腕は後ろに軽く引くようにするのがポイントだという。教えてもらったことを意識しながらSAYAKAさんと一緒に歩いてみると、すっすっと自然に足が前に進む。何だか気持ちいい! 「最初と歩き方が変わっていますよ。すてきです」という先生の言葉に、ちょっとだけ自信がついた。

 実は20代のときに腰を痛め、3カ月間寝たきりの生活を経験しているSAYAKAさん。「歩けないと体も心も元気がなくなります。歩けることの大切さを実感したことが、今の仕事をするきっかけとなりました」と語る。そして「下を向いて歩いている人は、つまずいて転倒する原因となりますし、暗い印象に見えます。視線を上げて歩けば気付かなかった“心の感動”が増えて、歩くのが楽しくなりますよ」と続けた。

 やっぱり歩き方一つで、印象も変わるんだ。皆さんもまずは、基本の立ち方、歩き方を意識するところから始めてみませんか。

基本の立ち方(①~④まで3回繰りかえす)①かかとをつけ、つま先を握りこぶし2個分開いて中腰になり両手を膝に②膝を曲げたまま、股関節をほどくようにゆっくり両膝を広げる③膝を開いたまま上半身を起こす④膝を伸ばしお尻をキュッと締めて立つ

▼デューク更家公認ウオーキングスタイリスト・SAYAKAさん問い合わせ
TEL090・1302・5242

足の悩みにオススメ!足型測定

 正しい歩き方を教わったら、今度はシューズが気になる。ふだん履いているシューズは、長時間歩くと左足が痛くなるんだよな。「それだば、プロに相談して自分に合うシューズ選んでもらったほうがいいべ」。同僚の言葉を受け探してみると、秋田市内に専門の機器で足型を測定しシューズのアドバイスをしてくれるというスポーツ店を発見! しかも無料だって♪

専門の機器で足型を測定。「体重が出たら困る」とドキドキ

 向かった先は、スーパースポーツゼビオ茨島店。早速、シューズの悩みを相談すると、担当してくれた同店チーフの木元博之さんが選び方のポイントを教えてくれた。「合わないシューズを履いていると、姿勢が悪くなったり、踏ん張りがきかないことも。外反母趾(ぼし)や、病気、けがにつながることもあります。間違えた認識の人が多いのですが、シューズは足の長さプラス1センチが基本。それぞれ幅の設計も違うんです。だから、自分の正確な足のサイズを知ることは大切なんですよ」

 「え?? プラス1センチって大きすぎないか」と不安げなマッキーに、「足の状態を測ってみましょう」と木元さん。特殊なカメラで撮影する測定器では、足の長さや幅、重心の位置、前後左右の圧力分布が分かるという。はだしになって測定器に上がり、気をつけの姿勢で待つことわずか1分ほどで結果が出た。サイズは左足が22・9センチ、右足23・1センチ。足の幅はやや細め。心配していた体重は出ていないようだ(ホッ)。しかし、ここで木元さんから衝撃の一言。「マッキーさんのシューズのサイズは24センチになります。ただ、左右の圧力のバランスが悪く、重心が左に寄っていますし、骨盤がゆがんでいる可能性があります。左足のけがや腰痛にも気を付けてください」。実はシューズは23・5センチでも大きいと思って履いていた私。しかも左足が痛かったのは、左右のバランスが悪かったからなんだ。さらに足の指に力がかかっていない「浮き指」も判明。改善法として、足の指でタオルをつかむ練習法を教わった。

ウオーキングシューズも厚底ブーム
丁寧にシューズの説明をしてくれた木元さん

 足の状態が分かったところで、最後はシューズの相談。今、マラソン界では厚底シューズが注目されているが、基本的にはウオーキングでも厚底が流行という。「今は技術開発が進んでいて、各メーカーから厚底でも軽く、クッション性の高いシューズがたくさん出ています。通気性が良く、履いたときのフィット感が抜群なニット素材が人気です」と木元さん。ちなみに、シューズを試し履きする際は、必ず立って、つま先ではなくかかとを「トントン」と合わせてフィッティングするのがポイントだそう。また、同店では靴の中に入れる「インソール」にも力を入れており、足のバランスを整えたり負担を軽減したりするためのインソール選びもサポートしてくれる。

 実際に、木元さんが提案してくれた24センチサイズのシューズに足を通してみると、大きすぎることもなく、とても歩きやすくてびっくり。自分に合ったシューズを選べば、ストレスフリーになることを実感した。さあ、健康と美容のためにウオーキングを始める準備は整った。あとは自分のやる気次第なんだけど(汗)。

▼スーパースポーツゼビオ秋田茨島店問い合わせ
TEL018・863・8001