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取組・体験記・コラム

バド女子「世界のナガマツペア」のスマッシュを体感

2020年09月30日
高身長の2人、存在感に圧倒

 マッキー体験記企画が始まってから、ずっと夢見ていた取材があった。それは、世界を舞台に活躍するバドミントン女子ダブルスの〝ナガマツペア〟のスマッシュを受けることだ。北都銀行に所属する永原和可那選手(24)と松本麻佑選手(25)は、2018、19年の世界選手権で2連覇。19年には初の世界ランク1位に輝き、現在も同ランク3位と、世界トップクラスの実力ペア。「せっかく秋田にすごい選手がいるなら、取材しない手はないべ」と、ダメ元で交渉。すると、全日本合宿の合間に秋田へ帰省期間があり、そこで対応してくれるという返事が。2人がバドミントン指導をしてくれるという。なんてぜいたくな取材! 県民を代表してスマッシュを受けてきます!!

憧れのナガマツペアがバドミントン指導。褒め上手な2人にマッキーもめきめき上達?

 練習が行われている体育館を訪れると、スタイル抜群の2人が「こんにちは」と出迎えてくれた。170センチの永原選手、177センチの松本選手、やはり近くで見ると存在感に圧倒される。ナガマツペアの強さの秘密は、この高身長から放たれる300キロは優に超えるという高速スマッシュ。ますます期待が高まるところだが、まずはラケットの持ち方の基本から。「足の間にラケットを挟んで、グリップと握手するように軽く握りましょう」と永原選手。え? 私、全く違う握り方してたんだけど・・・。「それは〝ドラえもん握り〟と言って攻守の幅が狭まってしまうんですよ」と松本選手が解説してくれた。続いてシャトルの打ち方を習い、永原選手とラリーに挑戦。なかなかラケットの芯に当たらず苦戦するも、「うまい、うまい」とニコニコ優しい褒め上手の2人におだてられ、気分はもうプロ選手!?

レーザービームのようなシャトルに襲われる
松本選手のスマッシュを受ける。結果はいかに―

 そして、とうとう念願のスマッシュタイム♪ 長身でリーチの長い松本選手がスマッシュしてくれるという。「じゃあ、7割くらいで打ちますね」。バシッという音が鳴った瞬間、「わっ」と叫んで目をつぶりラケットを振ると、なぜかシャトルは相手コートの中にポトリ。なんと奇跡的に返球してしまった・・・。これにはさすがのナガマツペアも「最初で返す素人なんていないですよ」と苦笑い。しかしその直後、松本選手の目が急に鋭くなった。「次、行きますよ」。先ほどとは比べものにならない、レーザービームのような速さのシャトルが襲ってきた。「こんなの体に当たったら死ぬ」と恐怖が先に立ち、腰が引けてかすることすらできなかった。世界一のスマッシュ、カッコ良すぎます!!

ナガマツペアの健康な体の秘けつは、バランスの良い食事。寮生活でも食事管理はバッチリ  ! ちなみにプライベートでの息抜きは「ゲーム」(永原)と「ネットショッピング」(松本)だそう   

 最後に、世界の舞台で戦い続けるための体作りの秘けつを聞いてみた。「普段からおかずを多めにしてバランスの良い食事を心掛けています」と口をそろえる2人。秋田では寮暮らしのため、食事は専門のスタッフが作ってくれるといい「自分で作ると大変だし、おいしいので本当にありがたい」とも。ちなみに永原選手はホルモン、松本選手はハンバーグが好きだという。また、コロナ禍でもメンタルを強く持つためのアドバイスとして「かなえたい目標を持つ」(永原)「前向きな気持ちを忘れない」(松本)と教えてくれた。

 北海道出身のナガマツペアだが、「秋田の人は優しく、たくさんの人が声を掛けてくれるので、第2の故郷。自分たちの力につながっています。これからも世界で活躍して県民の皆さんに元気を届けたい」と力強く語ってくれた。こんなに真面目で謙虚な姿を見てしまったら、ますますファンになってしまうべ。2人の活躍をみんなで応援しよう!

にっこり笑顔がすてきな2人。世界の舞台でもっと輝く笑顔が見たい!