卒煙に向けた環境づくりを推進/社員の健康意識を引き出す株式会社佐々木機械土木(東成瀬村)
東成瀬村の山懐に社屋を構える株式会社佐々木機械土木は平成2年5月に設立、令和6年で創業34年目を迎える。道路改良工事、災害復旧工事、林道造成工事、水道工事などを中心に事業を展開している。健全な会社運営には社員の健康維持・増進が不可欠であるとの考えのもと、受動喫煙防止に積極的に取り組んでおり、令和5年4月に「秋田県受動喫煙防止宣言施設」として登録、また令和5年9月から「秋田県版健康経営優良法人」の認定を受けている。同社の受動喫煙防止対策について、佐々木福太郎社長にお話を伺った。
長年の喫煙習慣がある社員が多かった同社が、その環境を見直すことになったのは12年前のこと。ヘビースモーカーだった佐々木社長の父(会長)が病気を患い禁煙したのをきっかけに、佐々木社長も禁煙を決意し事務所内から灰皿を撤去した。当時は、事務所とは別棟の休憩所での喫煙は可能としていたが、体調を崩した社員が出たことから、ここの灰皿も撤去して社屋内や工事現場事務所を屋内完全禁煙とした。
現在、社屋内には禁煙ポスターや禁煙ステッカーなどを目の付くところに掲示しているほか、卓上にのぼりを置いて禁煙を強くアピールしている。また、通称「ポツンと喫煙所」を社屋からずっと離れた場所に設置したことにより、特に天候が悪い時などは、社員の喫煙する回数が減ってきているという。喫煙所の中には、たばこがいかに健康を害するかを訴える写真入りのポスターを掲示して喫煙者に禁煙の意識醸成を図っている。
佐々木社長のトップダウンによる社員の健康維持・増進と受動喫煙防止対策の取組により、禁煙にチャレンジ中の社員も出てくるなど健康づくりに積極的な社員が増え、社員の健康意識が上向いてきていると佐々木社長は感じている。
「自分がたばこを吸わなくなってから、煙がない場所であっても喫煙者の衣服についているたばこの臭いなどにも敏感になりました。受動喫煙防止の対策だけでなく、たばこを吸っている社員に禁煙を促す声掛けをしたりしていますが、たばこをやめたいという社員には卒煙サポートとして禁煙外来や禁煙パッチなどを勧めていきたいと思っています」と佐々木社長は話す。
(株)佐々木機械土木は、これからも受動喫煙防止や禁煙の取組を通じ社員の健康増進を図り、東成瀬村の美しい自然を守りながら地域の暮らしに貢献していく。
株式会社佐々木機械土木
設立 平成2年5月7日
代表者 佐々木 福太郎
住所 雄勝郡東成瀬村岩井川字野頭42番地27
TEL 0182-47-3116
FAX 0182-47-2118
URL https://www.sasaki-kd.jp/
「受動喫煙防止宣言施設」登録制度について
県では、受動喫煙防止対策を促進するため、市町村及び全国健康保険協会秋田支部(協会けんぽ秋田支部)とともに「受動喫煙防止宣言施設」登録制度を実施しています。
登録方法については、こちらをご覧ください。
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