屋内禁煙の徹底/におい対策が受動喫煙防止対策につながる 地域密着型介護老人福祉施設げんき(男鹿市)

2024年10月01日

 平成30年4月、男鹿市脇本に新設された「地域密着型介護老人福祉施設げんき」は、小規模ユニット型の特別養護老人ホームで、入居者に対して”お家での暮らしをそのまま施設で”をモットーに介護事業を行っている。施設の受動喫煙防止対策について村山施設長にお話を伺った。

受動喫煙防止宣言施設登録書

 7年前、喫煙者だった村山施設長が、介護業界に転職するに当たり、「この仕事はたばこを吸う暇も場所もないよ。」と当時の役員に言われたことをきっかけに禁煙にチャレンジ!さらに、介護事業はサービス業であり受動喫煙防止は当然のことと捉え、受動喫煙防止宣言施設への登録申請へと至った。(令和5年10月受動喫煙防止宣言施設認定)

 もともと施設全体では非喫煙者の方が多く、喫煙は昼休憩時間のみで、場所は自家用車の中に限り、喫煙後は歯磨きと衣類の消臭を必須としている。「介護職は施設入居者とのコミュニケーションや身体介助でどうしても密接な関わりになることから、喫煙する職員のたばこのにおいによる不快感を与えないための配慮です」と村山施設長は話す。以前、入居者から「おや?たばこくしぇな」と指摘されることもあったそうだ。このこともあり、たばこのにおいの配慮に欠けた職員にはすぐ周囲がチェックを入れている。入居者が不快な思いをしないようなにおい対策を行っているうちに、結果的に受動喫煙防止の取組に繋がっていった。また、啓発資材の禁煙ステッカーは宿直室に、禁煙ポップや受動喫煙防止のぼりは玄関や応接室に掲示しており、入居者やそのご家族にも施設が屋内禁煙であることをアピールできているという。

 「自分もかつては喫煙者だったので、たばこを吸いたい気持ちもよくわかるし、一律に喫煙者を悪者にしたくはありません。喫煙している人にはルールを守ってもらい、禁煙を望んでいる職員には体験談などを交えて、積極的にサポートしていきたいと思います」と村山施設長。健康については協会けんぽから配布されるお便りなどをチェックし、情報収集をしているとのこと。今後も健康増進への取組を続け、職員の健康と入居者の安心した生活をサポートし続ける。

応接室
受動喫煙防止のぼり(奥)と禁煙ポップ(手前)
宿直室 
禁煙ステッカー

社会福祉法人福ふく 
地域密着型介護老人福祉施設 げんき
設立 平成30年4月
代表者 理事長 板倉 一 
住所 010-0342 男鹿市脇本脇本字中野26番地7
TEL  0185-47-6221 
FAX 0185-47-6220
URL https://www.fukufuku-swc.jp

「受動喫煙防止宣言施設」登録制度について

 県では、受動喫煙防止対策を促進するため、市町村及び全国健康保険協会秋田支部(協会けんぽ秋田支部)とともに「受動喫煙防止宣言施設」登録制度を実施しています。

登録方法については、こちらをご覧ください。
「受動喫煙防止宣言施設」登録制度について(外部リンク)