唾液によるがんリスク検査を導入/社員食堂では納豆を無料提供検診や食事で社員をサポート▶▶▶ヤマダフーズ

2026年08月30日 掲載
社員食堂で定食と納豆を味わう社員=美郷町のヤマダフーズ本社

 「おはよう納豆」などの納豆製品を製造販売するヤマダフーズ(美郷町)は、東北と関東を中心とする7カ所に工場や営業拠点を構え、計約420人の従業員が働いている。

 本年度、福利厚生の一環として、新たながんリスク検査を導入した。唾液を採取して肺や膵臓(すいぞう)、胃、大腸、口腔などのがんリスクを調べる取り組み。女性は乳がんのリスクも調べられる。公的医療保険が適用されない検査のため、個人で受けると数万円の費用がかかるが、同社が窓口となってまとめて申し込むことで費用が割引され、個人負担を半額以下に押さえることができる。従業員と同居家族を対象に希望を募り、約70人が利用した。検査結果は本人だけに通知。会社が個人情報を把握することはない。

 管理本部人事総務課の佐々木広喜さんは「会社ががんリスク検査の窓口となって受診のきっかけをつくり、がんの早期発見につなげたいと考えました。社員からは『受けてみたかった検査だが、病院に行くことへのハードルが高かった』などの声が寄せられ、需要の高さを実感しました」と話す。

30年以上続く朝のラジオ体操

 また、社員に健康的な食習慣を身につけてもらう取り組みとして、本社と茨城県の工場の社員食堂で納豆を無料提供している。数種類の納豆を常備し、定食や麺類に自由に追加できる。

 健康診断で再検査が必要と判断された従業員には、産業医が紹介状を発行して受診を促している。食品メーカーとして、感染症対策は重要な経営課題の一つと位置付け、インフルエンザの予防接種費用も補助している。同課の草彅怜子さんは「事務系の部署では30年以上前から、毎朝ラジオ体操を続けています。社員本人の健康はもちろん、その家族も含めて健康を支える仕組みづくりを進めていきたいです」と話した。