「健康と安全が一番」を実践/整備工場の暑さ対策を強化社員の健康維持へ労使が協力▶▶▶秋田ダイハツ販売
ダイハツ車の販売や整備などを手がける秋田ダイハツ販売(秋田市)は、県内に10の直営店を展開する。2024年には「秋田ダイハツ健康経営宣言」を行い、敷地内禁煙や健康診断と再検査の受診率向上などに取り組んできた。こうした社員の健康管理に加え、安心して働ける職場環境の整備にも力を入れている。25年からは県版健康経営優良法人の認定を受けた。
職場環境を改善するために力を入れたのが、整備工場の暑さ対策だ。エアコンと、冷気を逃しにくくするシートシャッターを、構造上設置が難しい1店舗を除く9店舗に整備。本年度は本社に併設する部品倉庫と納車前検査場にも導入した。管理部長の橋本隆志さんは「社員の健康と安全を守ることが第一です」と話す。導入後、社員からは「仕事の効率が格段にアップした」「大量の汗をかいた状態でお客さまに対応することが気になっていたが、汗が減り、清潔感が増したように感じる」などの声が寄せられた。

全社員約260人が受診する健康診断では、再検査が必要な社員に受診報告を求めている。産業医と連携して受診を促すほか、検査費の一部を会社が補助。補助申請書の提出を受診報告としており、これらの対策が再検査の受診率向上につながっている。

心の健康にも目を向け、約13年前から臨床心理士と契約。仕事やプライベートについて、同僚や会社に相談しづらい悩みを直接相談できる体制を整えている。相談内容などの個人情報を会社が把握することはないため、安心して相談でき、心の不調を未然に防ぐ役割を果たしているという。
こうした取り組みの背景にあるのが、代表取締役社長の長野高則さんの「社員の健康と安全が一番」という強い思いだ。会社行事や定例会議などで常々、この言葉を社員に伝えてきた。働く人の健康と安全が守られてこそ、仕事の実績や成果につながるという意識が全社で共有されている。
社内報では「健康と安全のコーナー」を設け発信している。同社と労働組合が共同で発行する会報を通じて熱中症対策を呼びかけているほか、他社の労災事例なども紹介し、社員の安全意識を高めている。